不安で不安でしかたない…
今の混沌とした世の中では、こう思っている人がどれだけいるのでしょうか。
この記事を書いている2021年7月現在、世界はまだまだ終わらないコロナ渦の中にいます。
日本では異常気象とも言える天災に見舞われ、出口が見えないトンネルの中にいるようです。
コロナ渦を終わらせることも、天候をあやつることも私はできませんが、不安を軽減できる方法があるとしたらどうでしょう?
この記事では「不安」というものを少しだけ解消する方法をお教えしたいと思います。
そもそも、不安ってなに?
悲しいことですが、この混沌としている世の中において、自ら命を絶ってしまう人が増えているというニュースが流れていました。
コロナ渦で仕事を失い、生活ができなくなり、あるいはコロナに患ってしまったのか、絶望してしまったのかと想像に難くないです。
私も一時期はコロナ渦で仕事がなくなり、生活が危うくなってしまった一人ですから、気持ちは痛いほどわかります。
給付金や休業支援金などの公的支援を受けたものの、やはり十分ではありませんでした。
まずはどんな「不安」を抱えているのか見つめ直す
そもそも「不安」とはどんな感情か改めて考えてみましょう。
よくある例をあげてみれば
- 将来や老後がなんだか不安…
- 一生一人で過ごさなければいけないのかも…
- 恋人やパートナーが浮気するのではないか…
- 何か深刻な病気になってしまうのではないか…
などがありますよね。
しかし、これらの不安はよくよく考えてみると、とくに根拠はないことが多いのではないでしょうか?
ここで重要なのは、不安というものはただなんとなく襲ってくる、ということを認識することなんです。
「不安」を「心配」へと昇華する
誰もが知る文豪、太宰治は「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」という言葉を残し、自らこの世を去ることを選びました。
まさにこの言葉の通り、不安とは常にぼんやりとしており、ぼんやりとしてよくわからないからこそ人の心を蝕んでいきます。
ではこの不安にどう対抗したらいいのでしょうか?
まず、不安に思うことを「なぜ不安なのか?」を理由付けすることです。
先ほど例にあげたもので言えば…
- 将来や老後がなんだか不安→老後の資金が足りるか心配
- 一生一人で過ごさなければいけないのかも→パートナーが欲しい
- 恋人やパートナーが浮気するのではないか→自分に自信がないから?
- 何か深刻な病気になってしまうのではないか→不摂生な生活をしている
このように、なぜ不安に思うかを理由を探り、それを「心配」へと変えてください。
確かに理由を探ることは難しいこともあるでしょうが、理由や原因が見えてくるとなんとなく不安が軽くなったような気がしてきませんか?
もう一度繰り返しますが、不安とは理由もなくただぼんやりと心に影を落とす、見えない罠のようなものなんです。
心配事は解決の糸口を探すことができる
理由もなく襲う「不安」を理由がある「心配」へと昇華することは、もちろん簡単なものばかりではありません。
しかし、不安の原因を探り、根拠のある心配へと変えることができれば、次は心配事を解決する方法を探せばいいのです。
先ほどの例をまたあげるとすれば
- 老後の資金が心配→ファイナンシャルプランナーなどに相談し、今から計画を立てる
- パートナーが欲しい→出会いを探すために、交友の場を広げたりアプリを利用してみる
- 自分に自信がない→勉強やダイエットなど、自分の自信となるものを身に着ける
- 不摂生な生活をしている→まずは食事を改めてみる
こうやって解決策を探してみると、案外できそうなことばかりだったりしませんか?
確かに、解決策を見出したところで、そこに向かうまでもまたハードルがあることも多いでしょう。
しかし、ただなんとなく不安に思っているよりも、先が見えたことによってずいぶん気持ちは楽になるものです。
不安がなくなることはない
しかし、一つの不安がなくなれば、また次の不安がやってきて、結局は負のループに陥ってしまうと思う人も多いでしょう。
実はそれが正解であり、一番大事なことです。
人は誰しも闇の部分を持っています。使い古された言葉ではありますが、そのことをつい忘れがちになってしまうのも、また人なんです。
不安が何もかも無くなることは、決してありません。
人は不安を抱えて生きていくことがあたりまえであり、共存していかなければならないということ。
それを理解さえしていれば、不安があったとしてもその闇にからめとられることはありません。
人生を豊かに生きるということは、そういった人の闇の部分とも一緒に生きていく、ということでもあるのです。
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